肺がん、肝臓がんに対する体幹部定位放射線治療

最近、肺がん、肝臓がんに対する体幹部定位放射線治療というのをあることを知りました。

肺がんや肝がんなど体幹部では、脳の定位放射線治療に比べて体位固定が難しいことや、呼吸などの生理的運動によりがん病巣が動くため、放射線の狙いを定めることが困難です。体位固定には、頭部から下肢におよぶ患者さん専用固定(補助)具を作成し、治療計画CTから治療までその専用固定(補助)具に寝た状態で実施します。また、呼吸状態を観察し、一定のタイミング(息を吸っている時だけ等)のみ放射線の照射を行う「呼吸同期放射線治療」を組み合わせることにより、肺がんや肝がんに対する高精度な治療を実現します。定位放射線治療の適応となる腫瘍の大きさは、直径が5cm以下の腫瘍です。1回あたりの治療時間は、通常の治療に対して、より精度の高い位置合わせが必要で、多方向から照射すること、加えて呼吸状態に合わせて照射するため0.5~1時間程度です。

手術と比べて侵襲が少なく、素晴らしい治療だと感心しました。

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