尿検査でわかること

尿検査とは、尿中の蛋白や糖などを調べ、様々な病気やその兆候を知ることができる検査です。 尿中の蛋白は腎臓の病気、潜血は結石や腎炎等、糖は糖尿病関連、ウロビリノーゲンは肝臓の病気の可能性があります。血尿は遊走腎の方にも認められることがあります。遊走腎の症状は多くの場合、顕著なものがありません。 腎臓が下垂することにより腎とつながる血管が引っ張られ、そこから少し出血して尿中に血液が混じってしまうために尿潜血反応が陽性と出たり(稀に肉眼的血尿もありますが)、尿蛋白が陽性になったりする程度です。血尿で一番怖いのががんであります。膀胱がんの主な症状には、血尿や頻尿、排尿時の痛み、尿が残る感じ、切迫した尿意などがあります。 血尿には、尿の色が赤や茶色になり目で見てわかる血尿と、顕微鏡で確認できる血尿があります。 がんが進行すると、尿が出にくくなったり、わき腹や腰、背中が痛んだり、足がむくんだりすることもあります。腎臓にできるがんのうち、発症すると血尿が出るのは主に腎盂尿管がんの方です。 腎盂尿管がんの人には、膀胱がんと同様に約80%の割合で血尿が発生します。 この血尿は尿に血が混じるという程度ではなく、尿の全部が赤くなるのが特徴です。尿蛋白が多い場合は、腎臓病の可能性があるため、腎臓内科を受診してください。 尿蛋白と尿潜血が同時に出ている場合も、腎臓病の可能性高いです。 尿潜血が多い場合は、結石や癌の可能性もあるため、泌尿器科を受診してください。糖尿病で尿に糖が漏れ出すのは、血糖値が、およそ170mg/dL以上になってから。 食後でも基準値140mg/dLを大きく超えないと、尿に糖は出ないので早期診断には、血糖検査が必須です。 糖尿病でなくても尿に糖が出ること(腎性尿糖)もありますから、必ず医療機関で検査を受けましょう。

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