動脈硬化巣をカテーテル治療で直接切除

狭心症などの冠動脈疾患のアテローム性動脈硬化病変(プラーク)に対して、バルーンやステントを使って治療することや、その前にまずロータブレータという器具を使って硬くなった部分を削るという方法があります。それ以外にカテーテルの治療として、冠動脈アテレクトミーという方法があり、ステントなどを用いることなく、動脈硬化巣を直接切除することにより、血管内腔を確保することができるカテーテル手術法です。もともと使用可能であったカテーテルですが、冠動脈ステント留置に合併するステント内再狭窄が著しく減少した薬物溶出性ステント登場により、一度姿を消しましたが、2017年夏より本邦で使用可能となりました。治療適応のポイントは、(1)冠動脈プラークが柔らかいプラークであること、(2)大きな側枝を持つ冠動脈近位部病変であること、です。本管のプラーク切除により、十分な内腔が確保できれば冠動脈ステント留置も不要となります。

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