急性心筋梗塞、急性大動脈解離、急性肺血栓塞栓症

急性心筋梗塞、急性大動脈解離、急性肺血栓塞栓症は、循環器疾患においては、様態が急変する重篤な病気です。

急性心筋梗塞とは冠動脈(心臓の筋肉に血液を送る血管)の中の動脈硬化プラーク(脂質などが蓄積した塊)が破綻して血栓が生じ、急速に血管が詰まって血液がいかなくなった状態を指します。 心臓の筋肉が必要とする酸素や栄養が届かなくなることで心臓の筋肉が壊死し、心臓の機能が損なわれます。

急性大動脈解離という疾患は、ほとんどの場合、高血圧症を基礎に持つ患者に突如発生する大動脈の恐ろしい病気です。 大動脈の内側に亀裂が入り、その裂け目から血液が大動脈の壁を裂いて壁内に流れ込む(1枚の大動脈壁の中に血液が裂け入って、壁を内側と外側の2枚の薄い膜に分離してしまう)病気です。

急性肺血栓塞栓症は、下肢や骨盤などの深部静脈に生じた血栓が肺動脈を閉塞し、急性の肺循環障害を生じさせる病態です。 「特異的な早期症状がなく突然発症し、死に至る」経過をたどる確率が高い疾患です。

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