お墓参りとDNAとソフトウエア

私は大阪市生まれの大阪市育ちですが、今は、西宮市に住んでいます。最近、大阪の知り合い方とゴルフに行くことが多くなりました。その方をお迎えに行くときに、その方のご自宅の近くに、親父が眠るお墓があります。その方を車でご自宅にお迎えに行く前にお墓参りに行くことが多くなりました。月に2回か3回かはお参りしています。これは自分にとっては、とても大事なことだと最近気が付き始めました。

自分は、今は極めて健康であるが、これは考えてみると両親の遺伝子DNAのおかげだと気が付きました。もっと言えばご先祖様の遺伝子を今の私が引き継いでいるわけですから、ご先祖様にも感謝しなくてはいけません。30年前に遺伝子解析の研究を始めたときに、その遺伝子のもつ意味の深さを実感することになりましたが、今、またお墓参りで再認識しています。背の高さなどは、DNAが絡んでいることは、だれにでもわかります。多分、体の構成成分、能力は、相当な部分でDNAが関係しています。医学的には一つの遺伝子異常で病気になっている方もおられます。近い将来は、一つの遺伝子病変で病気になっておられる方は遺伝子治療で、病気を防ぐことができると思います。これはそんなにむつかしいことではないと思います。原因が突き止められているのですから。病気でむつかしいのは、原因がわからない疾患です。

お墓参りで気が付いたことはDNAのことだけではありません。考えてみれば、脳組織というハードウエアに、教育にてソフトウエアが、書き込まれているのです。私は、親父からいろいろ教わりました。すでに親父は10年以上前に亡くなっているのですが、親父が私の脳組織というハードウエアに、親父の教えというソフトウエアが、書き込まれているのに気が付きました。親父はこの世にはいませんが、親父のソフトウエアはこの世の中に残っています。DNAというハードウエアに教育というソフトウエアがあるということです。

しかし、一番大事なのは教育というソフトウエアだと思っています。この世で生を受けたということで、ハードウエアはどの方もほぼは完璧だと思います。生まれてくるということは、生物学的には、奇跡的な確率は出来事です。教育が最も重要です。

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